ファミリーマートで働く社員へのインタビュー企画「これが私の生きる道」。第四回は、店舗開発職として東京都内で活躍されている小圷さんを直撃!スーパーバイザー(SV)として5年ほど業務に当たられていく中で見つけた【問題】を解決すべく店舗開発への異動を叶えた小圷さんのファミリーマートでの「生きる道」とはなんでしょうか!?
店舗開発職とは【商圏を守る、獲得する】こと
私が店舗開発職に携わりたいと思ったきっかけとなる出来事がありました。
SV職時代に遡ります。当時担当していた店舗の近くに競合出店してきたことで、売上が下がってしまいました。
もちろんSVとして、担当店近隣の競合出店にむけて対策を講じてきましたが、それでも売上ダウンとなってしまい…当時はとても悔しい思いをしました。
それと同時に、「売上ダウンとなった問題の根本を解決すべきだ!」と強く考えるようになりました。
もしあの競合が出店した場所にファミリーマートが出店し、担当していたオーナーに二店舗目の経営のお話を持ちかけられていたら、オーナーもファミリーマートも喜べる結果がでていたのではないか?コンビニ事業における「商圏を守る」というミッションを体現できる店舗開発職は、
まさに私が直面した問題を解決できるポジションだと考え
その想いを当時の部長に伝え続けました。その結果、私の希望とタイミングが重なり、店舗開発職に携われるように異動となりました。
店舗開発職の仕事を簡単に表現すると商圏を分析をして【ファミリーマート店舗を出店する】ことです。まず担当地域内の地図を広げ、この辺なら新たな商圏を獲得できるのではないかという場所を複数箇所リストアップしていきます。次は地図を見て候補に挙げた土地を実際に目で確かめるために現場に行き自分の立てた仮説の通りに人の流れが出来ているかというポイントを見て歩行者や車の数を数え検証をしていきます。立地によって見るポイントは変わってきますが、来ていただけるお客さまを正確に調査していくことは共通しています。商圏を守る、獲得するためにPDCAサイクルを回しております。
徹底した【顧客目線】で店舗作り
店舗開発職で商圏分析を実施するときに一番はやはりそのエリアにいらっしゃるお客さまを正確に把握していくことが大事です。特に【固定】と【流動】を意識しています。
【固定】はその土地に実際に住んでいる方がどれくらいいるのか?です。一般的には戸建てよりも集合住宅の方がたくさんのお客さまに来店していただけます。
一方で【流動】は車で来店されるお客さまです。車を使うお客さまにより多く来店していただくために道を走っている車の数を測り自家用車もしくはトラックのどちらが多いのか?そしてそれらの車を受け入れる駐車場を用意できる土地が確保できるのか?を調査します。
【固定】=歩いて行ける距離は350メートル、
【流動】=車を使ってコンビニを利用する距離は800〜2,000メートル
と一般的に言われており、たくさんのお客さまが利用しやすいと感じていただけるようなバランスの良い土地の選定を行っていきます。
家主と交渉をしてその土地でファミリーマートを開くことが決まったら次はその土地の中でのレイアウトを決めていきます。特に郊外型の店舗だと駐車場と店舗の位置を周辺の道路環境から考える必要があります。
【顧客目線】での私のこだわりがいくつかあります。
一つは土地への入口です。
どこからでもその土地に入っていい場所と一定の区画からしか入れない土地が存在します。もちろん【顧客目線】で考えればどこからでも入れた方がいいので道路管理者のところへ出向いて設計士の方と交渉をします。より多くのお客さまに来店していただけるように交渉に妥協はありません。
二つ目のこだわりは敷地内の勾配です。
日常生活で違和感なく歩ける勾配が2〜3%と言われており、その数%にもこだわって計画を立てます。入りやすい店舗が再来店に繋がると考え徹底しております。最後に看板の位置にもこだわってます。遠くからでもファミリーマートの存在を認知してもらうポール看板ですが、より多くのお客さまに認知していただけるように出店候補地の前の道を何度も往復して一番見やすい高さを見つけ出します。一見すると地道な作業ですが、お客さまを店舗に誘導するためにはとても必要なことです。
この徹底した【顧客目線】で店舗を作り上げていきます。
小圷さんだからファミリーマートに決めた!といってもらえるように
店舗開発職におけるやりがいは大きく分けて二つあると思います。一つは地図に残る仕事であるということです。例えば私が開店に関わったとある店舗が
カーナビやスマホアプリの地図に出てくるなど自分が開店に関わったという実感を再認識させて貰えます。そんな形に残る仕事をしていますが、たくさんの店舗をひたすら開けていくのではなく先ほどの【顧客目線】を追求し、たくさんのお客さまに選んでいただけるようにコンビニエンスストアの平均日商の+20万円を達成するという目標を設定しております。地図や形に残る店舗開発の中で目標達成できるととてもやりがいに繋がります。
二つ目は、人とのつながりや縁です。
仕事は人とのつながりで生まれるものであり家主や新しく運営を担っていただく方へのサポートを通じて【小圷さんだからファミリーマートに決めました】と言って貰えることです。こちらは私の実体験ですが、ガソリンスタンドを営業されていた方がガソリンスタンドを閉鎖してファミリーマートに土地を貸してくださった方がいました。その家主とは以前から訪問を重ねており信頼関係が構築できていました。訪問の際に、ガソリンスタンドの閉鎖に関わる国から受けられる補助の申請をサポートさせていただくお約束をしました。地道な関係構築と相手のニーズに寄り添ってサポートができたことが結果的に競合のコンビニエンスストアよりも家主から信頼してもらえるようになり、最終的に家主の娘さんから【小圷さんにお任せして本当に良かったです。ありがとうございました。】と言ってもらえた時は熱いものがこみ上げてきました。
【発想力のある人】【行動力のある人】【相手のニーズに寄り添える人】
私が思うファミリーマートで活躍する人財は【発想力のある人】、【行動力のある人】、【相手のニーズに寄り添える人】
の三点を意識できる方だと思います。特に最後の【相手のニーズに寄り添える人】というのは関わる相手のために何が必要なのかを考える発想力、そしてその発想を行動に移す行動力というのを持ち合わせていると思います。ファミリーマート、家主、加盟者、お客さまの関わる全ての方のニーズに寄り添い努力を重ねていける方が活躍する人財だという風に考えます。自分も先ほどの三点を常に意識して仕事に取り組んでいます。ぜひファミリーマート、そして店舗開発職に興味を持っていただいて一緒にお仕事できる日が来ることを楽しみにしております。
<プロフィール>
小圷高洋
2006年4月定時入社。店長職、SVを経て店舗開発職へ。以来10年間店舗開発職として地域の商圏を守っている。現在は東京都の武蔵野/調布/三鷹方面で勤務。