ファミリーマートに入社を
決めた理由を教えてください。
生活に身近という点で小売業に興味がありつつ、将来的には海外と関わる仕事がしたいと思っていました。とはいえ海外経験があったわけでも語学ができるわけでもなかったので、最初から海外にどっぷりの仕事は難しいと思い、小売業が主体で海外事業も展開している会社を探していました。その後、就職説明会でたまたま聞いたスーパーバイザー(SV)の仕事に興味を持ち、ファミリーマートへの入社を決めました。一定の成績を残したら異動先を希望できるキャリアポイント制度があると聞いていたので、「入社5年目には海外事業本部に異動する」とキャリアプランを考えていました。実際はキャリアポイント制度を使って海外事業本部、現在のAFC事業本部に配属されるまでに6年ほどかかってしまいました(笑)。
これまでファミリーマートで
どんなことを学びましたか?
店舗勤務を経て、まずはSVとして配属されました。当時はまだ女性SVが少なく、担当加盟店へ初めて挨拶に行った際、店長の第一声が「うちの店を女性が担当するのは無理だよ」でした。とても悔しかったですが、「女性だからこそできることはいっぱいある!絶対に見返してやる!」と心に決めたことを今でもよく覚えています。その店舗は横浜の中心街で、実際におしゃれ感度の高い女性が多く、女性客を更に取り込める可能性がある店舗でした。そのため、女性向けの商品の品揃えや売り場提案を絶えず行い、店長と一緒に売り場を変えてみたり、スタッフの教育に力を入れたりと、店長と二人三脚でいろいろなことにトライしました。その結果、女性客が増え、売上も向上しました。
自分の異動が決まった際、いつも議論を戦わせたその店長に挨拶に行くと「あなたが担当してくれてよかった。おかげでうちは変わった」と言われました。苦しいこともあったけれど、すべてが報われた瞬間でした。ファミリーマートで働いてよかった、SVという仕事に就けてよかったと思いました。私がファミリーマートを強く愛するようになったきっかけです。一緒に悔しんだり楽しんだりしたその店長とは、今でも連絡を取り合う仲です。