ファミリーマートで働く社員へのインタビュー企画「これが私の生きる道」。第二回は、2016年に入社し、現在は福岡中央営業所のスーパーバイザー(SV)として活躍している富永千晶さんに直撃!SVを続ける中で、ファミリーマートのどのようなところに「生きる道」を見いだしたのでしょうか?

会話が加盟店の課題解決の糸口に

私がSVになったのは20189ので、今は5年目になります。実際に働いてみるまでSVがどんな仕事をするのかはっきりイメージできていなかったのですが、SVの仕事を学ぶSVトレーニー期間中に先輩SVに同行して仕事ぶりを近くで見ているうちに、こんなにやりがいのある仕事他にはないのではないかと考えるようになりました。

先輩SVが、なにげない会話から加盟店が抱えている課題を見つけて、改善につなげていくところをみて、すごいなと思ったことを覚えています。オーナーやスタッフからの信頼がないとできないことですし、SVがいるからこそ店舗経営が成り立っている側面もあるんだということを知って、自分もそういうSVになりたいと日々奮闘しています。

ファミマのSVは人を大切にする

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そもそもファミリーマートを志望したのは、ワンデーインターンシップに参加してみて、人を大切にしている会社なんだと感じたことがきっかけです。私は就職しても地元の福岡から出たくないと思っていたのですが、その気持ちに寄り添って、親身に相談に乗ってくれたのがファミリーマートでした。ので、私自身も担当店舗スタッフも含めて大切にしたいと考えて、必ず全員に挨拶をして、名前で呼ぶように心がけています。こちらが相手のことをちゃんと見ているんだと感じてもらえると、そこから信頼関係が生まれるんですよね。そうすると、こちらからの提案を実践してくれたり、今度はこんなことをやってみたいと相談してくれたり、一緒にチャレンジして成長していけるようになるんです。私も「SV」とか役職で呼ばれるのではなく、「富永SV」とか名前を呼ばれる方が嬉しいです。たまに初対面から「千晶ちゃん」って呼ばれて驚くこともあります(笑)。

SVの仕事は、加盟店に寄り添って一緒に歩んでいくことだと思っています。加盟店と一緒になって施策に取り組むことで 、売上や来店の増加といった実績につながっていくという実感を得られるようになります。なので、売場づくり含めて、スタッフを意識的に巻き込むようにしています。

とは言っても、SVになって12ヶ月はまったく思い通りにいかなくて、正直どうしたらいいのか悩みまくりました。私がどのような案を出すかによって加盟店の売上左右してしまうと考えると、肩に力が入りすぎてしまってそんな時は、よく先輩SVに相談するようにしていました。これまでにどんなチャレンジをしたのか、どのように発注していたのかアドバイスをもらっていました。和気藹々とした営業所なので、ちょっとしたことでも相談しやすい雰囲気なんですよ。

提案は「してください」ではなく「してみましょう」

私がSVとして大切にしているのは、担当店の意見をきちんと聞くことです。当たり前のように感じられるかもしれませんが、数字だけを見て提案を強行したり、会社の方針だけに気を取られたりしていると、各店舗のこだわりを見落としてしまうこともあるんです。もちろん数字は大切ですし、会社が推進する施策はデータに基づいた理由のあるものです。ただ、その施策が自分の店舗に合致するのかどうかは、加盟店側の方がわかっているケースが多いんです。だから私も1年目はお店の考え方を聞くように心がけていて、会社の方針は伝えてはいたものの、あえて提案をしないようにしていました。SVとオーナーとは二人三脚で歩んでいくものという会社の考えもあり、提案をする際には「してください」ではなく、「してみましょう」と、自分も一緒にチャレンジするという意識で話すように心がけています。

今はSVになって5年目ですが、いつも感じるのは成長に終わりがないということです。加盟店の方々と話をしていると、物量を増やすのがいいのか、お店の居心地を良くするのがいいのかなど、求めているものが地域や店舗ごとに違うことに気付くんですよね。それぞれの改善策を考えて実行するには、私自身が成長しないといけません。たとえば今は福岡中央営業所に所属していますが、1ヶ月前まで所属していた福岡東営業所とは、同じ福岡市内なのにお客さまの層、加盟店の方の思考やタイプもまったく違うので、5年目にして、ゼロからスタートしたという気分です。今の担当エリアは、近くのドームでイベントがある日は、普段と比べておむすびの売れる量が100個単位で違ったりするので、いつどんなものが売れるのか、試行錯誤をしている最中です。SVの予想と真逆のことを店長がやって、店長の方が当たることも多いぐらいですけど(笑)、掴めないからこそ成長の余地があって面白いと感じています。今までで一番皆さんに意見を聞いているんじゃないでしょうか。

担当を外れても、戻ってきたときにお互い成長できていると嬉しい

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地域のお客さまと触れ合えるイベントの企画は、SVにとって大切な業務のひとつ

担当店舗は定期的に変わります。どれだけ一緒に売り込みや売場づくりをしても、私が担当を外れる日は来てしまいます。それでもお店が続いていくために、どのように売り込みや売場づくりをすればいいのか方法を見つけて、伝承していくのかが課題だと思っています。もちろん私も別の店舗を担当することになりますので、どこに行っても最初から寄り添える力やデータ量を蓄えていかないといけません。

加盟店の方から「富永さんが担当SVでよかった」「このまま担当でいてほしい」と言ってもらうのは嬉しい反面、私が担当じゃなくなっても頑張ってほしいという気持ちが強いです。異動で戻ってくることもあるので、そのときにお互いに成長できていたら、そっちの方が嬉しいですよね。これからも、お店に寄り添って、笑い合えるような良好な関係を築いていきたいです。

SVに向いている人とは?

これまでたくさんのSVを見てきて、単純に人と関わるのが好きな方が向いているのではないかと思います。ファミリーマートでは新入社員の大多数 SVになるので、最初からSV志望ではないという社員も多いです。私も人見知りなので、自分がSVに向いているとは思っていませんでした。でも実際にやってみたら人と関わるのが楽しくて SVをまだまだ続けたいと思っていますなので、就職活動時から適性を考えなくても良いと思いますよ。会社全体の空気が自分に合うかどうかを、まず見極めてください。

今からすでにSV志望という方の場合は、なるべく多くの店舗に足を運んで、自分がお客さんとしてどういうお店に好感を持つのかを考えてみてください。SVを仕事にしてしまうと、会社や加盟店から言われた小さなことを意識してしまって、考え方が固執してしまうことがあります。コンビニ以外でも、まっさらな状態で色々と感じ取るようにしておくと、入社してからもぐんぐん成長ができると思いますよ。

<プロフィール>
富永千晶
2016年入社。2018年9月より福岡東営業所にてSVを担当。現在は福岡中央営業所にて勤務。