ファミリーマートで働く社員へのインタビュー企画「これが私の生きる道」。第一回は、2020年に新卒入社した髙元亮甫さんに直撃! 髙元さんは、ファミリーマートのどのようなところに「生きる道」を見いだしたのでしょうか?

入社の動機は、スーパーバイザーへの憧れ

大学生のときにファミリーマートでアルバイトをしていたのですが、その時に巡回しながら管理指導をするスーパーバイザーの仕事に憧れを抱いたのが、当社に興味を持ったきっかけです。お客さまに来ていただくにはどうすればいいかなど、店長と話す姿がとても熱心なのが印象的だったのです。

アルバイトを巻き込んで売り場の導線づくりをしたり、地域で大きなイベントのある日は、スーパーバイザーの方が手伝いに来てくれ「一緒に頑張ろう」と、お客さまのために積極的に取り組んでくれたり。私もこのように「お客さま視点で考えられるスーパーバイザーになりたい」と思いインターンシップに応募しました。

また大学で「まちづくり」について学んできたため、将来的にはスマートシティなどのまちづくりにも携わりたいと思っています。ファミリーマートは海外にも関連会社があるうえ、さまざまな物流も学べます。ここなら将来の夢に近づけると思ったこともファミリーマートを選んだ理由のひとつです。

入社後すぐに学ぶマーケティング視点が、実践で活きてくる

takamoto02.jpg

ファミリーマートは、入社すると2年間ほどの基礎研修期間があり、その後スーパーバイザーになるためのトレーニングに進みます。この期間では、商品の仕入れや陳列がどのように売り上げに繋がったり、店舗経営にインパクトを与えたりするのかなど、マーケティングや経営の基本的な知識を身につけていきます。

たとえばカップ麺は季節によって陳列を変えていますが、これは棚の中で最も視認性が高く有利な位置である「ゴールデンゾーン」にどのような商品を置けば、売上げにつなげるのかというマーケティングの課題につながっています。夏であれば辛い商品や焼きそば、冬はうどんやそばが大きく売上げを伸ばしますので、気温やお客さまのコンディションを見極める必要があります。このように基礎的なマーケティングの知識を学んでいくことは店舗経営に不可欠なんです。

全国にある加盟店が地域に根付く小売店としてのポジションを築いていくには、適切な経営視点でのコンサルティングが非常に重要になります。その役割を担うのが先ほどお伝えしたスーパーバイザーですので、研修期間は加盟店オーナーへさまざまな提案をするための準備期間とも言えますね。

ただ、私が入社した2020年はちょうど新型コロナウイルスが感染拡大した時期。研修はオンラインで実施され、5月より店舗配属というかたちになりました。オンライン研修は自宅で一人だという不安もありましたが、店舗に配属されるメンバーとのグループディスカッションなどもあり、新しい考え方を知ることができたり、自分の思いを伝えてみたりと、コミュニケーションを取ることで前向きな気持ちになれました。同期とも研修を通じてしっかりつながることができましたので、不安はすぐになくなりましたよ。

たまに自分の休みの日には同期が担当している店舗に、陳列やポップなどを見に行くこともあるんです(笑)。地域や環境によって売れる商品も変わってきますし、「こんな工夫があるんだなぁ」と新たな気付きになることも多く、同期にはいつも刺激を受けています。

育成トレーナーと二人三脚で成長曲線を描く

takamoto03.jpg

1年目の研修では、まず社会人としての基礎を土台に、店舗経営やリテールマーケティングの基礎的な知識を身につけます。その後、店舗に配属となり毎日の発注や在庫管理など、基本的な店舗での働き方を実践の中で学んでいきます。入社2年目では店長としての基礎教育期間が組まれているので、かなり多くの裁量を持って仕事ができるようになります。

店長になるとアルバイトや新入社員で店舗配属された人たちとコミュニケーションを取って、店舗運営を実施していきます。「店長」なんて遥か先のことと思われるかもしれませんが、ファミリーマートでは2年目から実質「最初の責任者」としてのポジションが待っているんです。大変なことも多いですが、日々学び・成長の連続ですので充実感があり、振り返ってみるとあっという間だったなという印象です。

私が店舗配属になった頃は、ちょうどコロナ禍で外出もままならない状況でした。そのようなときでも多くのお客さまにコンビニは求められているのを感じ、コンビニは社会のインフラを支えている事業なのだと改めて感じました。だからこそ来店してくださったお客さまに感謝の気持ちを伝えていきたいと強く思っています。

また基礎教育期間には頼もしいパートナーもいるんですよ。私たちは基礎知識を学んでから現場に立っているものの、店舗ではテキストに載っていない課題に直面することの方が多いんです。そんな時のために、店舗を担当する新入社員には社員育成トレーナーがついてくれます。スポーツで例えるとコーチ的なポジションで、ファミリーマートの研修期間では社員育成トレーナーと二人三脚で課題解決に取り組む体制が構築されています。

ファミリーマートの店舗では、学生・フリーター・主婦・シニアの方まで幅広い年齢層の方々が働いていらっしゃいます。私が店長になったばかりの頃に配属された店舗も、スタッフは年齢も性別もバラバラだったので、どのように指導し、コミュニケーションを取っていけばいいのか悩むこともありました。社員育成トレーナーに相談すると「『コミュニケーションを取ろう』と考えると堅くなりがちなので、『どのようにお店をつくっていきたいか』をスタッフと一緒に考えるようにしてみては?」とアドバイスをいただいて実践に活かしたところ、スタッフとの何気ない会話から売場のレイアウトの工夫に幅が広がったり、課題の解決策が見つかったり、コミュニケーションはもちろん、店舗全体が活気付くきっかけになりました。

私もファミリーマートでアルバイトをしていた頃、地元の花火大会の時はスーパーバイザー・店長・アルバイトという立場を超えて、年に一度のイベントをどのように盛り上げていくかを一緒に考えていたのが楽しかったので、志望のきっかけが巡り巡って研修時の学びにつながった感じですね。

店長となって以降は、とにかく「実践→相談→改善→実践…」の連続です。スーパーバイザーはPDCAサイクルを回していくことが必須ですので、この時期に習慣として身につけて、次のステップへと進みます。

お客さまが求めていることを吸収し、スーパーバイザーを目指す

たまに自分が担当していない店舗に行くと、商品の見せ方や売場の雰囲気がまったく違って驚くことがあります。同じエリアでも、オフィス街と商店街では客層が違うんですよね。これからも同期のお店や他店などに積極的に行って売場の勉強をし、常に新鮮な気持ちで売場づくりをしていきたいと思っています。

また今後は憧れていたスーパーバイザーになり、加盟店の方々のパートナーになりたいと思っています。スーパーバイザーになると、複数の店舗を巡回して担当するようになります。つまりお客さまに最も近い距離で接することができるのは、店舗勤務の「今だけ」ということです。店舗勤務を離れてしまうとお客さまと直接お話しする機会が少なくなるので、求めていることが吸収しづらくなってしまう気がします。スーパーバイザーになるまでは、今だからこそできる、お客さまとの時間を大切にしていきたいです。

海外にもファミマを普及し、スマートシティづくりに取り組みたい

takamoto04.jpg

大学時代にまちづくりについて学んでいたので、将来的にはコンビニ事業を通じて、人が働きやすく住みやすい、幸せなまちづくりを手掛けていければと思っています。今、コンビニも店前に電動キックボードや電動自転車を置いたり、駅や郵便局の中に無人決済店舗をつくったりと業務提携が進んでいます。コンビニに来ていただくだけではなく、住みやすい環境をつくっていく……コンビニとスマートシティを掛けられたらいいですね。そして最終的には、私はずっと海外留学をしていたので海外にももっとファミリーマートを普及していけたらと思っています。世界で「ファミリーマートは物販だけではないぞ!」と示していきたいです。

就職活動中の皆さんへ

入社1年目からの店舗研修ではマーケティングや経営視点をしっかりと学べるので、将来的にどの部署に配属されても、この時の経験を生かしてチャレンジができるんじゃないかと感じています。それにファミリーマートは人を大切にしてくれる会社です。私の場合は上司が親身に相談に乗ってくれますし、誰も置いてきぼりにせず一人ひとりをしっかりと見てくれる、働きやすい環境です。私はここが、会社のとても好きな点でもあります。

またファミリーマートは、無人決済店舗やデジタルサイネージなどのデジタルを活用した新たなサービスの展開など、リアルとデジタルの融合によるコンビニエンスの枠を超えた新たな価値の創造に向けて挑戦をはじめています。会社全体で新しいことをやっていこうという熱意がある会社なので、何事にも挑戦し続ける気持ちがある方は、この会社に向いていると思います。興味がある人は、ぜひチャレンジしてください。

髙元亮甫
高校在学中に留学を経験し、
スマートシティに興味を持ち、
亜細亜大学都市創造学部に入学。
大学時代も中国に約6カ月留学後、
大学時代からアルバイトをしていた
ファミリーマートに2020年度新卒入社。
ファミリーマート渋谷神山町店勤務。